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陽だまり通信vol.10

[2009.09.01]

「退院を支援しています」 − 当院での取り組み −

病院長 三浦一也

 精神科福祉、医療の歴史を振り返ると、かつては病院に収容され、長期入院による治療がよしとされていました。本来は治療が目的であったはずなのに、いつの間にか自宅や施設のような生活の場に変わってしまいました。当院でもそのような流れに漏れず、現在も行き場所がなかなか見つからない皆さんたちが何年も入院生活を送っておられます。「あなたは退院して社会で生活できますよ。」と伝えても、入院生活が長くなり、病院以外での生活に不安を感じられ、なかなか退院するという一歩が踏み出せない皆さんたちが大勢いらっしゃいます。このことは、病院での治療の必要のない方が、入院しか手段がないという現状では、人権上の観点や、必要ない入院医療費の負担という財政的な観点などから問題提起され、近年では、早期治療、早期退院を目指していく世の中になり、既に退院ができる皆さんについても、その方らしい生活ができるような場所への退院が当たり前のようになってきています。

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